日本インターンシップ学会

 

第32回研究会

テーマ「実践」と「研究」との対話-スタートアップ支援研究会(3)
日時2024年4月19日(金) 18:00~20:00(受付開始 17:30~)
会場久留米大学福岡サテライトキャンパス
(福岡市中央区天神1-4-2 エルガーラオフィス6F)
プログラム司会・進行 江藤 智佐子会員(久留米大学 教授)
18:00~18:10 開会挨拶・趣旨説明 支部長 眞鍋 和博 会員(北九州市立大学 教授)
18:10~19:00 発表① 2023年度高良記念研究助成 中間報告
  「企業・施設の受け入れ側からみる大学生インターンシップの成熟モデル
  -山口県インターンシップ推進協議会 登録企業調査より-」
    角光 通子 会員(宇部フロンティア大学就職課 課長)
  コメンテーター 嶋田 文広会員(熊本学園大学 講師)
19:00~19:50 発表②
  「日本における教育的効果の高いインターンシップ等専門人材に求められる能力要件」
    上野 惠美 会員(下関市立大学教養教職機構 准教授)
  コメンテーター 井本 浩之会員(西九州大学 教授)
19:50~20:00 総括
  会長 吉本 圭一 会員(滋慶医療科学大学/九州大学名誉教授)
閉会挨拶
  副支部長 古賀 正博会員(九州インターンシップ推進協議会 専務理事)

2024年4月19日(金)に久留米大学福岡サテライトにおいて、第32回九州支部研究会を開催しました。「全国大会へGO!」を合言葉に、研究のスタートを支援するという目的で開催している研究会です。

司会を担当する江藤智佐子会員(久留米大学・教授)より、「研究型」の本研究会についての趣旨説明として、研究を始めて間もない会員をサポートする取組みであること、発表者それぞれにコメンテーターが配置され、研究へのアドバイスを行う形式で開催する旨が説明されました。

1番目の発表は、2023年度高良記念研究助成の授賞者である角光通子会員(宇部フロンティア大学就職課・課長)より中間報告がなされました。「企業・施設の受け入れ側からみる大学生インターンシップの成熟モデル-山口県インターンシップ推進協議会 登録企業調査より-」と題し、インターンシップの受入れ担当者と現場の関係性により段階を経ながら成熟モデルへ移行することを導き出した先行研究の結果を踏まえ、成熟モデルの精緻化や成熟する要因を明らかにするために、アンケートによる量的調査と半構造化面接インタビューによる質的調査による分析を進めている段階であることが発表されました。続いてコメンテーターの嶋田文広会員(熊本学園大学・講師)からは、調査デザインや研究上使用する言葉の定義について明確にすること等、研究調査を進めていくうえでの具体的なアドバイスがなされました。

2番目の発表は、上野恵美会員(下関市立大学教養教職機構・准教授)より「日本における教育的効果の高いインターンシップ等専門人材に求められる能力要件」と題し、専門人材に必要とされる資質・能力を様々な実践データからテキストマイニングの手法にて明らかにする研究についての発表がなされました。続いてコメンテーターの井本浩之会員(西九州大学・教授)からは、具体的なリサーチクエスチョンを立てたうえで、研究設計のプロセスを設計していくことに対してのアドバイスがなされました。

最後に総括として、吉本圭一会員(滋慶医療科学大学/九州大学名誉教授)より、個人的な経験や実践を広い社会的な構造と関連付けてどのように研究活動に繋げていくかを社会的創造力の考え方をもとに示されました。参加者数は19名と、北海道から鹿児島まで幅広いエリアから参加いただき、次の研究につながる交流が行われ、盛会のうちに研究会を終えることができました。

(九州支部広報委員 桑畑夏生・宮崎大学)

【開催案内(PDF版)】

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