日本インターンシップ学会

 

第16回研究会

日時平成28年6月4日(土)
場所九州大学 箱崎キャンパス 人環会議室
プログラム1.2015年度支部総会
2.九州支部第16回研究会
 問題提起 吉本 圭一 会員(九州支部支部長/九州大学・主幹教授)
 講演「就職時期変更によるインターンシップと就職活動への影響」
   株式会社リクルートキャリア西日本地域活性営業部
   リクナビ副編集長・松田 和也 氏
 進行:眞鍋 和博 会員(九州支部・副支部長/北九州市立大学・教授)

日本インターンシップ学会九州支部では、2015年度支部総会ならびに第16回研究会を6月4日に開催しました。支部総会においては、まず役員の一部変更、会計報告、2014年度活動報告が承認され、2015年度の活動報告に続き、2016年度の活動報告も承認されました。2016年度は3回の研究会実施が計画され、内容も実践研究型だけでなく、企画研究WGとのコラボレーション企画として、実践を研究論文にするワークショップの実施が検討されました。

続く、第16回研究会では、吉本会員から本研究会の問題提起がなされ、㈱リクルートキャリア西日本地域活性営業部・リクナビ副編集長の松田 和也氏から「就職時期変更によるインターンシップと就職活動への影響」というテーマで、採用環境の現状とインターンシップに向けての課題が報告されました。

前半では、2017年度採用は、採用選考が6月に2ヶ月繰り上げになったことで、学生が過密スケジュール状態に陥っていること、リクナビのプレエントリー数は前年比147%と学生の動きは早期アクションへと変化している現状と問題点が指摘されました。

後半では、企業側がインターンシップに対し、多様な学生との接触可能性、認知度向上・企業採用におけるブランド形成、既存社員の研修効果などの活性化促進に加え、大学への印象向上などのメリット感を抱いているという調査結果が報告されました。学生のインターンシップへの応募も対前年比の1.7倍に増えており、企業側はインターンシップを間接的な採用メリットになると捉えていることも述べられました。しかし、インターンシップ先に入社した学生は約2割にとどまっており、インターンシップに参加した学生の45%が参加した業界に進路選択しているという動向が示されました。

参加者は非会員も含め16名でしたが、ホットな話題ということもあり、参加者のほぼ全員から活発な質疑応答がなされ、フロア全体での意見交換が行われ、盛会のうちに研究会を終えることができました。

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