日本インターンシップ学会

 

第20回研究会

日時平成29年12月17日(日)13:30~17:00
場所佐賀女子短期大学 131教室
テーマ「地域との繋がりを活かした短期大学の職業・キャリア教育」
プログラム1.開会校挨拶
  南里 悦史氏(短期大学コンソーシアム九州会長 佐賀女子短期大学・学長)
2.趣旨説明
  吉本 圭一氏(短期大学コンソーシアム九州研究センター長 九州大学・教授)
3.基調報告「短大生の成長段階と職業・キャリア教育の事例報告」
  進行/報告者
   香蘭女子短期大学 中濱雄一郎氏
  報告者
   佐賀女子短期大学 久保知里氏
   福岡女子短期大学 桑原哲章氏
   西九州大学短期大学部 平田孝治氏
   精華女子短期大学 渡邊和明氏
   長崎女子短期大学 濱口なぎさ氏
   長崎短期大学 牟田美信氏
4.パネル・セッション
  コーディネーター
   香蘭女子短期大学 中濱雄一郎氏
  コメンテーター
   北海道大学 亀野淳氏
  パネラー
   長崎女子短期大学 牟田美信氏
   香蘭女子短期大学 中濱雄一郎氏
   佐賀女子短期大学 藪俊晴氏
5.総括
   長崎短期大学 安部恵美子氏

2017年12月17日(日)に佐賀女子短期大学121教室において「2016年度支部総会」ならびに「九州支部第20回研究会」を開催しました。研究会に先立ち、支部総会では2016年度会計報告ならびに2017年度予算計画、活動計画が示され、承認が得られました。また、2018年9月開催の全国大会についての検討も行われました。当日は、会員、短期大学の皆様による59名の参加者がありました。

はじめに、短期大学コンソーシアム九州会長の南里佐賀女子短期大学長からご挨拶があり、同研究センター長の吉本会員からは短期大学コンソーシアム九州の歩みとインターンシップや職業統合的学習(WIL)の短期大学におけるアプローチについて課題提供がありました。

次に、短期大学コンソーシアム九州(JCCK)の7短期大学による基調報告では、(1)各プログラムの実施時期が初年次教育、職業教育としてのインターンシップと卒業前の仕上げ教育としてのインターンシップとに違いがみられ、教員の工夫がなされていること、(2)地域とのつながりでは、地域が取材先であるか、学習成果の発表の場であるか、活用の仕方に違いがみられること、(3)教員のかかわり方では、学生自身の自主性、能動性の向上を育成するものと、学習成果のまとめとして教員が個別に深く関与しながら学生の能力を向上させるものと違いがみられるなど、以上3つの視点が示されました。

全体の総括となるパネル・セッションにおいては、吉本圭一氏(九州大学)の進行のもと、フロアの声を交え、コメンテーターの亀野淳氏(北海道大学)からは、1)地域活動では学生主体で企画運営を行い、振り返りをしながら能力を高めて行こうとする取り組みであるため、教員の関与については難しい問題があること、2)行動することが契機になって何かに気づくことが大切であり、気づきはその後の学習意欲、進路選択につながること、3)取り組みについて伸びる学生と伸びない学生がいるので、普段の学習意欲、生活態度の関係性にアプローチしてはどうか、4)他の地域との連携によって地元地域の再認識につながるなどのコメントが示されました。

それらのコメントを受け、総括として安部恵美子会員(長崎短期大学・学長)から、各校における短期大学の職業教育・キャリア教育の事例報告を今後ミニマムスタンダード、グットプラクティスとして収集し、類型化することが重要となること、そして、今後は地方短期大学が共同で活動していく目的として、共同の連携活動が地域の短期大学のプレゼンスを高めて行くことにつながるという提言がなされました。

最後になりましたが、研究会の運営に際しては、短期大学コンソーシアム九州の皆様に多大なご協力をいただきました。

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