日本インターンシップ学会

 

第28回研究会

テーマ地域の人材育成コーディネーターからみるインターンシップ
日時2023年2月4日(土) 17:00~20:00
形式対面とオンライン(Zoom)の併用
会場久留米大学福岡サテライトキャンパス
プログラム司会:坂田 美和子 会員(九州インターンシップ推進協議会・事務局長)
17:00~ 開会挨拶・趣旨説明 江藤 智佐子 会員(九州支部副支部長/久留米大学・教授)
17:10~ 報告①「実践型長期インターンシップの効果について」
       岡野 涼子 氏(一般社団法人NINAU・代表理事)
17:40~ 報告②「限界集落におけるインターンシップの可能性」
       土屋 望生 氏(株式会社日添・取締役)
18:10~ 報告③「(仮題)熊本での実践事例から見る地域人材育成コーディネーターの役割」
       濱本 伸司 会員(一般社団法人フミダス・代表理事)
(休憩)
18:50~ パネルディスカッション
       ファシリテータ 古賀 正博 会員(九州インターンシップ推進協議会・専務理事)
19:50 閉会挨拶

2022年度第1回(通算第28回)九州支部研究会を2023年2月4日に久留米大学福岡サテライトキャンパスにおいて対面とオンライン(Zoom)の併用で開催しました。今回の研究会は「実践型」として、テーマを『地域の人材育成コーディネーターからみるインターンシップ』と題し、仲介組織に所属する坂田美和子会員(九州インターンシップ推進協議会・事務局長)に司会を担当いただき、前半は九州で地域人材育成にコーディネーターとして活躍する3名のパネリストからの事例報告をいただきました。

第1報告は、岡野涼子氏(一般社団法人NINAU・代表理事)から「実践型長期インターンシップの効果について」として、過疎地域の日田市の未来を担う(になう=NINAU)地域人材育成について大学生が1週間の滞在型インターンシップで街を活性化する企画・運営のコーディネート力を向上させるプログラムについて報告いただきました。導入と終わりのミーティングが介入のポイントであることなど具体的な運営内容についても説明いただきました。

第2報告は、土屋望生氏(株式会社日添・取締役)から「限界集落におけるインターンシップの可能性」について九州で一番人口が少ない村である五木村での滞在型インターンシップでの地域人材育成の取組みについて発表いただきました。将来的に五木村で働くことを選択したり事業に協力したりしてくれる地域人材育成を目標に、地域と人をつなぐ短期(1か月、無償)と長期(3か月以上、有償)のミッション型インターンシップについて説明いただきました。

第3報告の濱本伸司会員(一般社団法人フミダス・代表理事)からは「熊本での実践事例から見る地域人材育成コーディネーターの役割」について、大学、企業、商工会議所の三者がwin-winとなる仕組みづくりとコーディネート方法について、熊本県で活動するフミダスの事例について報告いただきました。

後半は、コーディネーターに求められる機能とは何かを問い直し、共通性と他分野への汎用性について実践家と研究者との対話から、実践事例(暗黙知)を言語化(形式知)するために、九州支部副支部長の古賀正博会員(九州インターンシップ推進協議会・専務理事)がファシリテータとして、登壇者とフロア参加者を交えて熱い議論が展開されました。

参加者数は30名(会場参加13名、オンライン参加17名)のうち非会員参加が12名でした。

最後に英国からオンライン参加の眞鍋和博支部長(北九州市立大学・教授)からの閉会挨拶でお開きとなりましたが、発表者の情熱ある取組みに参加者相互で地域人材コーディネーターとその仕組みづくりに対する意見交換がその後もしばらく続きました。

(九州支部事務局長 江藤智佐子・久留米大学)

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