日本インターンシップ学会

 

第31回研究会

テーマ往還の実践とその相対化ー越境学習の視点からー
日時2024年1月29日(月)19:00~21:00  (受付 18:30)
会場オンライン(Zoom)
プログラム<開会挨拶> 古賀 正博(九州インターンシップ推進協議会 専務理事)
<趣旨説明> 江藤 智佐子 会員(久留米大学 教授)
<報告1> 越境学習コーディネーター
  「『地域』と『企業』を『学び』でつなぐ、JMAMの越境学習」
    石井 敏弘氏(㈱日本能率協会マネジメントセンター 越境ラーニングセンター長)
<報告2> 社会人留学による越境学習の事例
  「教員から学生、日本から英国、2つの越境経験からの視座」
    眞鍋 和博 会員(北九州市立大学 教授)
<報告3> 企業における越境学習の事例
  「企業間の社員交換留学」
    高橋 康徳氏(㈱カウテレビジョン 代表取締役)
<パネルディスカッション>
  ディスカサント 平尾 元彦 会員(山口大学 教授)
<総括>
  吉本 圭一 会員(滋慶医療科学大学 教授)

2024年1月29日(月)にオンライン(Zoom)形式で第31回研究会を開催しました。『往還の実践とその相対化ー越境学習の視点からー』と題し、人材育成方法の一つとして注目されている「越境学習」をテーマに3名の登壇者からそれぞれの視点による報告をいただきました。九州支部副支部長の古賀正博会員(九州インターンシップ推進協議会)の開会挨拶後、江藤智佐子会員(久留米大学)より本研究会の趣旨説明がなされました。

最初の報告は、㈱日本能率協会マネジメントセンター越境ラーニングセンター長の石井 敏弘氏から「『地域』と『企業』を『学び』でつなぐ、JMAM の越境学習」と題し、越境学習の位置づけとJMAMで取組まれている越境学習の取組みについて報告をいただきました。越境学習の学びの特徴について、実際の越境学習者の実例に沿ってルーブリック表を使ったセルフアセスメントなどの事例が紹介されました。

二番目の報告は、眞鍋和博会員(北九州市立大学)から「教員から学生、日本から英国、2 つの越境経験からの視座」と題し、ご自身の社会人留学の具体的な経験をもとに越境体験の自己省察について報告がなされました。

三番目の報告は、㈱カウテレビジョン 代表取締役の高橋 康徳氏から「企業間の社員交換留学」と題し、自社で取組まれている企業交換留学について、制度設立経緯や取組み内容のほか、実施したことによる効果や参加した社員個人の心境変化などについての報告がなされました。

パネルディスカッションでは、平尾 元彦 会員(山口大学)がディスカサントを務め、「越境学習」をどのように大学教育に活用できるかという問題提起がなされ、登壇者3名とともに導入アイデア等について熱く意見が交わされました。

参加者数は29名(うち非会員7名)と、幅広い地域や所属の方に参加いただき、盛会のうちに研究会を終えることができました。

(九州支部広報委員 桑畑夏生・宮崎大学)

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